小倉百人一首(26-30)

貞信公

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ
(をぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ)

中納言兼輔

みかの原 わきて流るる いづみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ
(みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ)

源宗于朝臣

山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
(やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば)

凡河内躬恒

心当てに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花
(こころあてに をらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな)

壬生忠岑

有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし
(ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし)