小倉百人一首(56-60)

和泉式部

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの あふこともがな
(あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな)

紫式部

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
(めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな)

大弐三位

ありま山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
(ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする)

赤染衛門

やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな
(やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな)

小式部内侍

大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立
(おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて