吉本ばなな居酒屋事件に対して危惧すること

色々な人がブ米したりエントリ書いたりして、はてブ界隈では大いに盛り上がってるね。

はてブを見たりコメントしたりする人なら、飛び交っている意見を見て「ばななの言い分も強引だけどやっぱり店長の対応が最悪だな」とか、「ばななは普段から外食産業の変化に対してこういうこと言ってたんだほーなるほど」とか色々考えることもあるだろうと思う。
それはそれでいい。
問題は、普通に書籍でだけこの文章を読んだ人が、居酒屋に対して持ち込み許可を強要するという行動にでないか、ということである。
元の文章を読んで最初に感じた著者の主張は「客に持ち込みすら許さない居酒屋なんてクソだ」だった。多分に誤読を含むかもしれないが、一回読んだだけで得られる感想なんてこんなものだ。そして俺と同じくこの程度しか読み取れない多数の書籍読者が同じことを読み取ったらどうなるだろうか。中には、ばなな氏の主張を以って居酒屋に持ち込みの許可を強要する客が現れるのではないか、と私は感じている。
個人営業の気の利く居酒屋と、チェーンの居酒屋、それぞれにいいところはあるが、それぞれに聞く融通というのは異なってくるはずだ。その区別がつかない客が影響力のある著者の言い分を使って迷惑な客としてそこらに現れることが一番の問題だと思う。